2.1 アセンブラソフトとROMライタソフトのインストール



・ ROMライタ(書き込み器)とは?

 アセンブラソフトでマシン語に変換されたプログラムファイルを H8のROMに書き込むためのソフトです.

・アセンブラソフト, USBシリアル変換ケーブル,ROMライタソフトのインストール

 アセンブラソフト, USBシリアル変換ケーブルのドライバソフト,ROMライタソフトのインストールを行います.手元にあるケーブルの種類(色)によってインストールするソフトが一部異なりますのでよく注意してください。間違えると正しく動作しません。

1.アセンブラ,リンカ,コンバータをコピーします.

  1. WWWサイト上の圧縮ファイルをダウンロードします(Tools.zip)。ユーザー名とパスワードは講義中に指示します。
  2. Windowsの任意のドライブ(普通はCドライブ)にアセンブル用の「H8」フォルダ(C:\H8)を作ります.
  3. ダウンロードした圧縮ファイルを任意のフォルダで展開します.(やりかたがわからない場合は、ファイルを右クリックして「すべて展開」を選び、指示に従います。)
  4. 展開したフォルダ内にある「ASM」フォルダから「A38H.EXE」,「L38H.EXE」,「C38H.EXE」の3つのファイルを,作成した「H8」フォルダにコピーします.

2.USBシリアル変換ケーブルのドライバソフトをインストールします.

[ケーブルの色が黒または青の人の場合]
  1. USBシリアル変換ケーブル(黒色or青色)をPCのUSBポートに差し込みます。
  2. 「新しいハードウェアの検索ウィザードの開始」ダイアログボックスが表示されます。
  3. 「ソフトウェア検索のためにWindows Updateに接続しますか?」の質問には「いいえ、今回は接続しません」を選択し、「次へ」を押します。
  4. 「インストール方法を選んでください。」の質問には「一覧または特定の場所からインストールする(詳細)」を選択し、「次へ」を押します。
  5. 「検索とインストールのオプションを選んでください。」の質問には、「次の場所で最適のドライバを検索する」を選択し、「次の場所を含める」をチェックします。参照ボタンを押して、参照するフォルダを選択するダイアログを表示させ、先ほどダウンロードした「Tools.zip」ファイルを展開したフォルダ内にある「Tools」フォルダ内「Ucr01_v130」フォルダの中の「WIN2K」フォルダを選択し「OK」を押します。以上が設定できたら「次へ」を押します。
  6. 「このハードウェア ATEN USB to Serial Cable を使用するために…(略)…強くお勧めします。」というダイアログボックスが表示されます。「続行」ボタンを押します。
  7. 「USB-Serial Cable Diskete上のファイル'ser2pl.sys'が必要です。」というダイアログボックスが表示されます。「参照」ボタンを押し、先ほどの「Ucr01_v130」フォルダ内の「WIN2K」フォルダ中にある「SER2PL.SYS」というファイルを選択し、「開く」ボタンを押して「OK」ボタンを押します。
  8. インストールが完了します。
  9. Windowsのマイコンピュータを右クリックしてそこからプロパティを選択します.プロパティの中の「ハードウェア」タブを選択して「デバイスマネージャ」ボタンを押します.
  10. ポート(COMとLPT)」の欄の左にある「+」ボタンを押し,通信ポートの一覧を展開します。表示される通信ポートのCOM番号を確認し,メモを取ります.(例.ATEN USB to Serial Cable (COM4)となっているとき,COM番号は4)

[ケーブルの色が白の人の場合]

  1. 白色のケーブル用のドライバファイルをWWWサイトからダウンロードします(98_2009_2K20021.zip)。ユーザー名とパスワードは講義中に指示します。
  2. ダウンロードしたファイルを任意のフォルダに展開します。(やりかたがわからない場合は、ファイルを右クリックして「すべて展開」を選び、指示に従います。)
  3. USBシリアル変換ケーブル(白色)をPCのUSBポートに差し込みます。
  4. 「新しいハードウェアの検索ウィザードの開始」ダイアログボックスが表示されます。
  5. 「ソフトウェア検索のためにWindows Updateに接続しますか?」の質問には「いいえ、今回は接続しません」を選択し、「次へ」を押します。
  6. 「インストール方法を選んでください。」の質問には「一覧または特定の場所からインストールする(詳細)」を選択し、「次へ」を押します。
  7. 「検索とインストールのオプションを選んでください。」の質問には、「次の場所で最適のドライバを検索する」を選択し、「次の場所を含める」をチェックします。参照ボタンを押して、参照するフォルダを選択するダイアログを表示させ、「98_2009_2K20021.zip」を展開したフォルダ内にある「98_2009_2K20021」フォルダを選択し「OK」を押します。以上が設定できたら「次へ」を押します。
  8. 「このハードウェア Prolific USB-to-Serial Bridge を使用するために…(略)…強くお勧めします。」というダイアログボックスが表示されます。「続行」ボタンを押します。
  9. インストールが完了します。
  10. Windowsのマイコンピュータを右クリックしてそこからプロパティを選択します.プロパティの中の「ハードウェア」タブを選択して「デバイスマネージャ」ボタンを押します.
  11. ポート(COMとLPT)」の欄の左にある「+」ボタンを押し,通信ポートの一覧を展開します。表示される通信ポートのCOM番号を確認し,メモを取ります.(例.Prolific USB-to-Serial Bridge(COM4)となっているとき,COM番号は4)

3.ROMライタソフトをコピーします.

  1. Tools.zip」を展開したフォルダ内にある「Tools」フォルダ内の「H8WriterTurbo」フォルダをフォルダごと「H8」フォルダへコピーします。
  2. コピーした「H8WriterTurbo」フォルダ内にある「h8wt.exe」ファイルをダブルクリックして実行します。
  3. ターゲット欄の「デバイス」を「H8/3052F」に設定し、通信ポートを先ほどメモした番号(先の例ではCOM4)に設定します。通信スピードは「115200bps」にします。さらに、"ファイルの関連付けを行う"の右にある「MOT」ボタンを押し下げた状態にします。以上が設定できたら「OK」を押します。
 これでアセンブラソフト,ROMライタソフトのインストールができました.

[もしケーブルを差し直したときに「新しいハードウェアの検索ウィザード」が開始してしまったら]

すでに一度、USBシリアル変換ケーブルのドライバソフトをインストールしたPCに、以前使用したケーブルと同じ種類のケーブルを接続する場合、ドライバソフトがインストールされているにも関わらず「新しいハードウェアの検索ウィザード」が開始されることがあります。これは、以前使用したUSBポートと別のポートにケーブルを差し込んだ場合に発生する現象です。この場合、前回使用した時と同じUSBポートに差し直すか、または以下のようにして対処します。
  1. 「ソフトウェア検索のためにWindows Updateに接続しますか?」の質問には「いいえ、今回は接続しません」を選択し、「次へ」を押します。
  2. 「インストール方法を選んでください。」の質問には「ソフトウェアを自動的にインストールする(推奨)」を選択し、「次へ」を押します。
  3. 「このハードウェア …(略)…強くお勧めします。」というダイアログボックスが表示されます。「続行」ボタンを押します。
  4. 「USB-Serial Cable Diskete上のファイル'ser2pl.sys'が必要です。」というダイアログボックスが表示された場合(黒or青色のケーブル)、「参照」ボタンを押し、Cドライブの「Windows」フォルダ中の「system32」内の「drivers」フォルダにある「SER2PL.SYS」というファイルを選択し、「開く」ボタンを押して「OK」ボタンを押します。
  5. インストールが完了します。
  6. Windowsのマイコンピュータを右クリックしてそこからプロパティを選択します.プロパティの中の「ハードウェア」タブを選択して「デバイスマネージャ」ボタンを押します.
  7. ポート(COMとLPT)」の欄の左にある「+」ボタンを押し,通信ポートの一覧を展開します。表示される通信ポートのCOM番号を確認し,メモを取ります.
  8. H8WriterTurboの設定を再確認し、COMポート番号を再設定します。

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